金属フェチの心 64 佐藤允くんより団扇絵が届く。

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ギャラリー小柳のアーティスト、佐藤允くんより団扇絵が突如として届きました。
こええよ(笑)。
納涼とか言っているから、とにかく涼しくなってもらいたいらしいです。

このごろ僕は肖像画を描いていただく機会がぽつぽつとあるのだけど、団扇絵は初めてです。おでんや焼き芋もって、丑の刻参りなんて、熱いんだか寒いんだか、もうどうでもよくなってきます。金属フェチとか書いてあるし(笑)。
こういうアーティストになにか描いてもらうのは、内容はどうあれ(笑)こんなに嬉しいのものかと、していただくとしみじみ理解出来ます。

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芸術新潮 2014年8月号 表紙と巻頭特集を担当

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芸術新潮 2014年8月号の表紙と、特集「女と男のヌード」中、巻頭で16ページ程掲載になります。
芸術新潮として現代日本絵画のヌードを特集するのは、なんと20年ぶりだそうです。前回の巻頭は加山又造さんでしたが、今回は不肖・私がつとめます。現代アート領域のアーティストとしての掲載です。
僕のスタジオにモデルさんの御厚意で、記者と撮影者を立ち入らせての取材が実現しました。ヌードを扱う実際の制作現場をレポートすることは、実に珍しいことです。生きた現場を伝え、正直で記憶に残るページになっているはずです。是非手に取ってください。

2014年7月25日発売です。
撮影・広瀬達郎さん / 取材・ 高山れおなさん

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現地メディアの反応

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香港の個展について、スタッフが紙媒体の掲載誌を送ってきてくれました。
中でも、彼の地のクオリティーペーバーに該当する、明報 (Ming Pao Daily News) による、単独インタヴューを受けてみましたが、その誌面がちょっと気に入りました。話題は主に、新聞社の関心事らしく、故・山本美香さんの肖像作品と、僕のドキュメンタリー的なアプローチについてでした。
世界の中国語コミュニティに伝播力が高いので、故・山本美香さんの功績を広めることにつながればいいなと思います。若い女性インタヴュアーが一生懸命聞いてくださったのが印象的でした。

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他の掲載誌はこんな感じです。
反応は良かった模様で、明報によれば(笑)7月5日まで会期が再延長されたみたいです。あれ。僕は知らなかった。
表紙〜特集のものもいくつか。「號外」に取り上げられたのは嬉しかったな。

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大野一雄先生の命日『ひとりごとのように』特別上映。

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今年も大野一雄さんの命日に、日本のドキュメンタリーの牙城、ポレポレ東中野にて追悼上映を開催です!1000円の特別入場料金。
日時6/1(日)19:30
上映『ひとりごとのように』
大津幸四郎監督の舞台挨拶あり。僕も作品パネル展示で協力します。
写真は香港で初公開となった、大野一雄先生100歳の肖像画を見入る女性。こんなに大きい作品なのです。

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金属フェチの心 63 伊藤めぐみ監督、おめでとうございます。

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シリア内戦の取材中に銃撃され死亡した山本美香さん(享年45)の精神を引き継ぐべく創設された「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」の第1回授賞式が26日に開かれました。
僕に記念盾(トロフィー)のデザイン依頼をいただきましたが、僕は画家ですので監修として全体のイメージを考え、相談役+デザインに猿山修さんにはいっていただき、オブジェ制作に若手立体作家の渡辺遼君に御願いすることにしました。
オブジェは山をかたどったもののようですが、“祈り”がカタチを与えられたかのように見えます。
来年以降の記念盾はこれ同じものを継続するか、あるいは毎年違う若手造形作家の発表の場としての意味合いも持たせるべきか、現在思案中です。

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受賞者は、弱冠29歳の伊藤めぐみさん。対象になった受賞作品は、自己責任というフレーズでバッシングが吹き荒れた、「日本人人質事件」当事者の現在を捉えたドキュメンタリー映画『ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして』
イラク戦争開戦直前、高校3年生だった少女が、日本政府がイラク戦争を支持するのを目にして、初めて「自分の戦争」という意識を持った経験を、年月を経て、ひとつの実直な作品に結実させました。 素晴らしい取材力を発揮した若い受賞者に恵まれ、この賞を、財団関係者とともに育ててゆく思いを新たにしました。
映画「ファルージャ」公式サイト:http://fallujah-movie.com/

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金属フェチの心 62 香港

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御無沙汰の金属フェチの心。
先週はずうっと、香港で個展にかかりっきりでした。
これは空港内のバスのつり革。昔のSFに出てくる駄目なロボットみたいでちょっと好きでした。

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海外初個展は関係者の評判も良く、6月末頃までの延長が決定しました。正式な会期は後日発表します。

Sleepers / Solo Exhibition of Atsushi Suwa
安睡者 諏訪敦 展
Kwai Fung Hin Art Gallery  G/F, 20 ICE HOUSE STREET, CENTRAL,香港


展招待客限定のレセプションで配布された図録 Sleepers は、拙著「どうせなにもみえない」に匹敵する内容で出版されましたが、色再現の品質がギャラリーの基準に達していないので急遽刷り直しになり、いまとなってはレアな初版は今夜の来賓だけにお持ちいただいて、残部は廃棄することにしました。6月10日に改訂版の販売が香港で開始されます。ISBNコード付きですので、日本でも取り寄せも可能かもしれません。情報は追って。

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佐藤和孝さんの依頼で描くことになった、山本美香さんの肖像画のインスタレーション。彼女のジャーナリストとしての功績も中国語、英語で解説。

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あべのハルカス美術館 特別展「東大寺」で、畏ろしいものをみた。

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なんだか景気の良さそうな、あべのハルカス。そこに誕生した地上16階にある あべのハルカス美術館で開催中の、開館記念特別展「東大寺」を、縁あって閉館後に拝見してきましたので、簡単に御紹介します。

※ このブログの館内画像は、主催者の許可を得て撮影したものです。

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会場に進むと、誰もがどこかで観たことがあるであろう、国宝『誕生釈迦仏立像』が、破格のすっぽぬけ感を発揮して「よおっ!!」と迎え入れてくれます。
繰り返しますが、彼は国宝です。スケールの大きな空虚さといいましょうか。この親しみ易さ、気安さはなんだ。
ちなみに後ろ姿はこうなっております。これは観たことないでしょう。

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近寄り難いイメージの仏像ですが、東大寺には人々に親しまれている多くの仏像があります。よく観察すると、意匠はそれぞれ意外な程ユニークだったり、かわいらしいデザインに身を包んでいます。例えばこんなものだったり。

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こんなものも。ファンキーな髪型ですね。いずれも平安の十二神将立像。重要文化財。日本の作例では、十二支を象徴する動物を頭上にいただくようになったそうです。


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ファンキーな髪型といえば、『アフロ仏』として一部で熱狂的なファンがいるという「五劫思惟阿弥陀如来坐像」の東大寺蔵と五劫院蔵の二体が奇跡の?そろい踏みです。この仏像マニア垂涎の風景を拝めるのは、4月15日(火)~5月18日(日)。当然のことながらこれはアフロではなく、かつて修行者であったとき気の遠くなるような年月を座禅を組み瞑想し、ある境地に至った果てに螺髪が長く伸びてしまった状態の阿弥陀様を表しているそうです。ともに重要文化財。

実は友人を訪ねるのが目的だった為に、この展覧会の予備知識がゼロだったもので、展示物のユニークさにばかり喜んでいると、不意打ちで凄いものを見せられました。

これです。


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「俊乗房重源上人坐像」(国宝)。これはアウラという概念や感覚が確かに存在するのだと、思い知らされる強烈なものです。こんな傑作を至近距離で観られるなんて思わなかった。久々に動けなくなるという体験をしました。まったく凄まじい。


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我が国の肖像彫刻の代表作にして、鎌倉リアリズムの極を示す姿という賛辞でも言葉が足りない気がしました。これは正に写真とかではわかりません。会場には他にも主に江戸時代の肖像彫刻の佳品がいくつかあったのですが、あきらかに「重源上人坐像」は遠くから観ても違うのです。違うとしかいいようがない。是非目の前にして、彫刻が持ちうる“圧力”を実感してもらいたい。
言葉が足りず馬鹿な表現をしますが、掛け値無しに不思議な体験をさせてくれるものでした。

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重要文化財の「弥勒仏坐像」(平安時代)。たった像高39.0cmの木彫がどうしてこんなにも大きく見えてしまうのか。実に幻惑されました。
このように他にも実際に目にしなければその不思議さがわからないものが目白押し。おすすめの展覧会です。

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海外誌「藝外ARTITUDE」表紙掲載

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台湾の美術誌「藝外ARTITUDE」No.56 2014年5月号に表紙~特集が組まれています。
記事内容は5月21日に初日を迎える香港の個展プレヴューと、吳嘉瑄氏による作家概論。

《封面故事》 揭露生命深處 諏訪敦的人物畫
         文/吳嘉瑄
         圖/攝影∣季豐軒

《藝外ARTITUDE》 是關注亞洲當代藝術的雜誌,提供華人地區當代藝術展覽、活動、市場等相關訊息,並深入討論當代藝術現象。
● 出版社 : 雅墨文化事業有限公司
● 月刊版
● 発売日: 2014/5/1

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猫たちの王、来日。「バルテュス展」プレビュー

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「20世紀最後の巨匠」の異名をとる画家、バルタザール・ミシェル・クロソウスキー・ド・ローラ伯爵、通称バルテュス(Le Comte Balthazar Michel Klossowski de Rola, 1908 〜 2001)の没後初の大回顧展に美術手帖さんの縁で、プレビューを拝見してきました。

スイス大使やNHK、朝日新聞関係者らが列した開会式。
スピーチする監修のドミニク・ラドリッツァーニさん、右奥に、節子・クロソウスキー・ド・ローラ・伯爵夫人、愛娘の春美さん。
※ このブログの画像は主催者の許可の下、撮影したものです。

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最初のセクションではこういった珍しい作品も観ることができます。母バラディーヌ(Baladine)の水彩画、愛猫ミツを抱く小さなバルテュス。この猫を題材に少年時代に描いていた40枚の素描画集『ミツ』(Mitsou)が出版され、芸術家としての萌芽をみます。

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もちろんこの作品「猫たちの王」 も来日しています。
青年画家バルテュスのナルな自画像。
1935年 / 油彩、カンヴァス / 78x49.5cm
© Fondation Balthus, depot Musee Jenisch Vevey

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やはり現物を目にすることは、かけがえのない体験なのです。大作を前にすると、それをより実感できます。

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バルテュスに関する書籍は日本でもいくつか手に出来ますが、このように本展では初期のタブロー、デッサンなど、ほとんど画集では掲載のない作品も多く含まれていることが嬉しい。大作のタブローの充実はいわずもがな。
この春、観ておいた方がいいと思う展覧会のひとつです。

余談。
僕はバルテュスとの関連を指摘されていますが、少女を描いたことはほとんどなく、御両親の依頼で描いた、実はその1度だけ。限定しているわけではないのだけど、絵画のインスピレーションの元は大人の女性です(笑)。

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ちょっとお知らせ。

香港の James Christie Room で開催される企画展に出品予定です。
Currents Japanese contemporary art
会期は 5月9日 〜 28日(20日 〜 アポイントメントオンリー)。

今年はアートバーゼル香港に不参加ですが、そのシーズンにいろいろ準備しているのです。現在はシッピングに間に合わせるべく制作中。まだ公開できる情報は少ないのですが次第に御知らせしていきます。

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美術手帖さんのインタヴューを受けました。

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20世紀を代表する具象画家のひとり、バルテュス。日本では20年ぶりの回顧展が、過去最大規模で開催されるそうです。僕は美術手帖2014年5月号バルテュス特集に寄稿いたします。

Gagosian の特別展 “ Balthus : The Last Studies” で公になった晩年のポラロイド(夥しい少女の裸像)は、芸術か否かという議論が生まれたようですが、それは彼のスキャンダラスなデビューからずっと付き纏ってきたものでした。

ユリイカ(青土社)さんも特集ですね。「4月号 特集=バルテュス 20世紀最後の画家」( 会田誠 , 平野啓一郎 , 松井冬子 , 原田裕規氏等) 。
美術手帖は意外な程若いスタッフによって編集されていて、新鮮な気分で仕事をさせてもらっています。左より、聞き手になっていただいた福住廉さん(美術評論家)、編集の望月さん、初対面の森さん。4月17日発売と後発の出版ですが、今回僕はこっちのチーム(笑)。制作者としての所感を寄せました。是非。

余談。
3月15日に広島市現代美術館で、現代建築の「アトリエ・ワン」について簡単なトークをすることになりました。(僕の絵画のお話はしませんよ)
僕のような極北画家に、あの柔らかな建築家ユニットの解説など務まるのか自分でも甚だ疑問ですが、僕は過去に某スーパーゼネコンの設計部勤務をしていた時期があったのです。展示中の「アトリエ・ワン」作品に入り込み、体験しながらのトークです。

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取材カバンの中身

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現在、福島に取材に来ています。奇しくも3.11になりましたが、取材内容に直接の関連は無く、偶然なのです。
年中出歩いている生活に鍛えられてかなり旅慣れてきました。最小限の装備が入ったカバンを引っ掴んで、すぐに海外へでもいける感じです。

ホテルで今回の中身をチェックしてみました。
左から、Sissi のレザージャケット。〝旅〟がコンセプトのブランドのもので、小さく丸められ水洗いが出来ます。カバンはYOSHIDAのLUGGAGE LABEL廃番品。20年程使い続けていますが決定的に駄目にならない、丈夫で容量が大きく、バックパック持ち込み禁止の美術館、例えばウフィツィやプラドにも手提げに変形させてもちこめるので便利。筆入れ2個、名刺入れ、60W MagSafe 2、スマホ用電源アダプター、SONY製携帯リチウム電池、コンパクトだけどプライスと性能のバランスが良い SONY製 DSC-RX100、医薬品ポーチ、高密度繊維眼鏡拭、「ここは俺がくいとめた…お前は幸せになるニャ…」吸盤付き猫スタンド、ブラシ、本業に不可欠なスケッチブック、13inch. MacBook Pro Retina、パソコンスリーブは FREITAG (長距離トラックの幌のリサイクルで有名なブランド。riri 製 zip バージョン)。あとは着替えとホテルで配布している地図など。

僕は旅先で「荷物が少ない」とよくいわれますが、余計なものも入ってますね(笑)。

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金属フェチの心 61 BRUTUS誌に掲載。

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一般誌 BRUTUS のライターさんがこのブログを御覧になったそうで、取材依頼をくださいました。今週発売の BRUTUS 771号の「THE COLLECTORS 2014 手放す時代のコレクター特集」にて、僕の狭いアトリエにいつのまにか吹き溜まってしまった、国産金属製手回し式鉛筆削りたちが紹介されております。本業の話題ではないけれど、コンビニなどで手に取ってください。表紙にもちょっと出てますね。
それにしても。世の中にモノの魔力に憑かれた方たちは数知れずで、とんでもないマッドコレクターたちを、このイシューでは目にすることができます。制作の季節的なストレス発散に過ぎない僕の蒐集癖は変態度としてはまだまだ軽いものだと、妙に安心させられるものでした(笑)。

取材時のエピソードを。
ライターさんは編集者さんに、取材先が画家の諏訪敦だと伝えてなかったそうで、当日何も知らずに訪れた編集者さんを慌てさせてしまいました。ただの変わり者のコレクターだと思っていらっしゃったらしいです(笑)。

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御無沙汰の更新

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御無沙汰の更新ですので、自分の仕事報告を。
現在、荒っぽくデッサンしたものに簡単に明暗塗り、1日経過した状態。
これはちいさな連作の5作目。基本的に僕は、ごく限られたモデル協力者の継続的な仕事で制作が成立しているのですが、この連作では人物の顔貌にバリエーションが必要になりました。

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金属フェチの心 60 PEUGEOT コーヒーミル G1

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プジョーは昔、刃物/金物類製作企業だったそうで、コーヒーミルに至って、二重螺旋構造の臼を発明したそうです。「G1」は、1950年~52年にプジョー社創業百周年記念に発表された手動式ミルで、樫のハンドル以外は総て鉄製。トップにあるナットから、順に比較的簡単に分解〜清掃が出来、美しい円錐形状のミル刃もすぐに観察できます。
シンプルなデザインに、厚い塗装の剥離がみせる鉄の色気。デッドに近いコンディションなのに実用にするなんて、コレクターならとんでもない行為でしょうけど、僕はアンティークであろうとレアであろうと道具なら使いたいのです。641LABO.のカフェごっこではバリバリの現役で大活躍です。それほどに使いやすい。

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行方不明の絵

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行方がわからない絵があります。

2006年に描いた「灯台」という、いくつかのバリエーションを描いたもののうち、もっとも小さな作品。でももっとも気に入っていた作品です。たしか 100 x 62 mmだったと思います。
隼の有名な営巣地の風景。




※ この件は解決しました。ありがとうございます。

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拾った小さな羽虫は、実は宝石。

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スタジオに埃だらけに行き倒れていた、オオセイボウの雌。寄生蜂で、スズバチやトックリバチなどを宿主とするそうです。どこかで産卵を終えて力つきたのでしょう。伸びきった毒針さながらの卵管がとても長いです。 実はとても小さくて、15mmほどでしょうか。どこまでも整合性が高く鮮やかな、ウルトラマリンブルー〜エメラルドの色彩に煌めく硬質な外骨格の美しさは、接写してみて初めてわかる。触覚の先まで隈無くおおっていて複眼までもメタリックに輝いています。

これは顔料のようにそれ固有の色がついているのではなく、構造色特有の発色で、薄い板を何層も重ねたようなキチン質の構造そのものが、光の屈折に変化を与え鮮やかに見える現象だそうです。
ですので、この構造が破壊されない限り永久不変。退色しない神聖な色彩なのです。玉虫厨子は、このような意味合いの理解で製作されているのかもしれません。
油彩画の重層構造にも少し似ているけど、昆虫の方がマクロの世界で見つめると、かなり上手です。

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千早茜さんの最新刊『眠りの庭』に装画提供。

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泉鏡花賞作家にして島清恋愛文学賞の受賞ニュースが記憶に新しい、千早茜さんの最新刊『眠りの庭』に装画提供しました。
この絵は http://atsushisuwa.com の扉画像としてアップロードしたらほどなくして、使用許可の打診があったのです。あまりのタイミングの良さに何かしら感じるものがあって、使っていただくことにしたのでした。
千早さんはあがってきたサンプル本で私の絵画を観て「うつくしい、そして、ちょっと怖い。」という感想を漏らされていたようです。以前やはり女流小説家のH.K.さんにも「美しくて、おそろしい絵。」と似たような感想をいただいたことを思い出しました。私の絵は特に残酷なものを描いたりすることは意外に少ないのです。この絵もいわば「見たものを描いているだけ」ですが、私の絵にはなにか説明しにくい要素が内在していて、平穏な有様でも何故か敏感な方は怖さを感じるようです。 でも、これは嬉しい感想なのです。

装画はさておき、小説は典雅なサスペンスに仕上がっている模様。
来週末22日ぐらいから書店に並びます。

発売日:2013年11月22日
定価(税込): 1575円
ISBN 978-4-04-110612-9-C0093
デザイン:坂詰佳苗 角川書店

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金属フェチの心 59 SONY DSC-RX100

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僕は旅が多い。あちこち移動しているのだけど、旅カメラは今年に入って SONY DSC-RX100です。ここ数年ずっと RICOH贔屓だったのですが、これはとても優秀すぎで、思わずなびいてしまいました w。

コンデジと考えると高めだけど、T-star F1.8レンズに価値を感じれば安い。1眼に迫る高精度な画像が、さほど苦労せずバシャバシャ撮れるのは脅威です。接写性能以外は特に弱点が見つからない。ハードな旅に付き合わせてものすごく荒っぽくあつかっても、丈夫。ケースも買わずにリュックに放り込んで乱暴に使っていますが、角の塗装擦れは、往年のライカの軍艦部みたいと思えない事もない w。その硬質なデザインは経年変化を風情に見せてくれて、イイ。
SONY といえば、コンパクトさと凝縮された性能の両立。このところの SONY製映像機器の充実ぶりは、ミノルタの遺産が生きてきたのでしょうか、かつて纏っていたカリカリした先鋭の空気を取り戻したかのようで…α7、α7Rも期待大なのです。

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なかなか結論のだせない絵。

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なかなか結論のだせない絵というのが、たまにできてしまう。去年〜今年は何故か多かった気がします。下絵状態に戻してしまったこれは、もうかれこれ1年がかりになってしまっている。単なる人間の顔面に過ぎないのに、いったい何をぐずぐず考えなければならないのだろう。


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つまるところ、僕が目指しているのは紀元前の残骸である、このようなものであるかもしれない。そう。みんなが飽き飽きしてしまったもの。
日々いろんなことが起こり、その度に美術家が言及するべきものについて散々語られるけど、移り変わるトピックに駆けつける気持ちは薄い。当事者になったときに、初めて扱えるものを描きたい。

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突如として個展の御知らせ。

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成山画廊にて 2013年10月25日 金曜日 〜 29日 火曜日。
タブロー1点とドローイング2点という、ささやかな展示。
現在人手不足の成山画廊(笑)。神がかったドローイングを描く、佐藤允くんが、セッティングを手伝ってくれました。

正味5日間だけの公開日。本来日曜休廊ですが、店番の方がいたようです。

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