24時間というありえない移動の末、辿り着きました。
めでたく自宅で更新してます。
この作品は2メートル程度あるのですが、会場ではごく標準的なおおきさ。フェアの面白いところは、実際に現在世界で動いている作品を、美術館ではまちがいなく怒られるような至近距離で鑑賞出来ること。とくに海外ではみんな遠慮なく写真をバシャバシャ撮っていきます。
海外向け書籍出版の件が、今回の渡航でほぼ決定的になりました。
少数部の稀覯本的なものか、大きな販路にのせるかは、考え中。現在決定していることは、仕様が大型本、ハードカバーということだけ w。
英語、中国語表記が前提なので、執筆者の依頼も早めに考えなくてはなりません。やっぱり日本人に書いていただきたいよ。快諾してくれる方は限られているけれど。
飛行機を待って10時間。
朝、高速をタクシーに乗って飛行場に向かう。
途中GTRなんかが群れているなあと思っていたら、事故車を囲んで停車している。どうやら事故ったばかりらしい。部品が散乱していて運転手さんがよけながら走るのに大変そうだった。
それでも、搭乗時刻に間に合ったと思ったら、シンガポールでなにかあったらしく、飛行機が7時間遅れ。
昨夜、ドバイのコレクターさん、中国の某美術館館長さんとの会食をセットされてしまったので、急遽帰国を延ばしたのだけど、こんなことになるなんて。なかなか帰れないぞ。
おかしな日でしたが、悪いこともあれば〜。ですね。
世界4大アートフェアというポジションが定着した ART HK ですが、来年には Art Basel Hong Kong に名称が変わります。西欧人仕切りのフェア、ということがよりはっきりするわけですね。
とか言ってる間に飛行機キャンセルになっちゃったよ。
今日中に帰れない 泣。
空港に住みそうな勢い。
とか言ってたらインド人がMACのケーブル貸せとか、もう分けわかんない展開。
金属フェチの心 45 現代美術にみる金属フェチ
御無沙汰の金属フェチです。
せっかく ART HK 12 に出展しているので、ちょっとレポートを。
まずは天下の JOSEPH BEUYS のクレヨンとウサギの血による作品をガードしていたフレーム。
僕が見てたのは、すみません。鋼鉄製のフレームなのです。僕もこの手は大好きで使うのですが、クソ重くて画商さんには不評ですね w。
とんでもないものの出品がありました。ANDY WARHOL のペイントによる、BMW M1レーシングカー。タブロー並みに彼の息づかいが伝わる生々しい塗りで、高まる。そんじょそこらのしょんべん臭いイベントカーとは別次元の圧力。
それでもやっぱり気になったのは、70年代のアルミホイールの色気。
今日、香港は朝から雨降りでした。でも外食が基本の香港のひとたちは全然気にせず街を闊歩して、大混雑。このカオスぶりが僕を高揚させてくれます。道が封鎖されていたので何かと思ったら巨大なゴミ回収車。ゴミバケツごとリフトしてひっくり返してますね。まんまブレードランナーの背景。
市街では日本語がやたらと目につきます。セレクトショップの名前や雑貨のフレーズなどで怪しい日本語がそこここで使われていて、なにか洒落た雰囲気を演出したいとき、品質の確かさをアピールしたいときに香港人は利用するようです。でも日本語は通じない。
この看板は前時代的だけど、微妙な面白さです。フォントサイズがめちゃめちゃ。字も間違ってるし。なにより『〜もある。』ってのがいい w。
東京よりうるさい。
ホテルに食事を終えて戻ってきました。
日付が変わっても香港の市街はやたらと人通りが多くって、蒸し暑い。車の運転も乱暴。ホテルの部屋の中でも喧噪がそのまま付いて来ちゃったみたいだ。
おでんみたいな串ものを、11時すぎでもこうやって売っている。朝は朝でまた騒々しい。いつ眠っているんだろう。
今夜はこちらの美術書専門出版社のオーナーさんの御招きで、歴史的建造物の中にある会員制レストランにうかがいました。彼が専有化しているという個室で聞く、チャイニーズの老美食家の物言いは業も底も深くて面白い。
エントランス〜階段には、中国の現代美術家たちがまだ若くて、現在のような価値を持っていなかった頃に集めたという作品が無防備にかけられていて、シニカルリアリストの有名どころの多くを見つけることが出来ました。
最も面白かった料理がこれ。一見して華やかさに欠けるスープなのですが、冬瓜、蟹肉などかなり多くの食材が入っていて、まとまりのないごった煮的な味を想像していたのだけど、おそろしく味が澄んでいて、驚きとともに美味しかったです。絵画もこうありたいものです。
ムシたちの世界
苦手な方には耐えられない画像でしょう w。
昨年の冬、オオカマキリの卵鞘(らんしょう)を庭木剪定のときにはらってしまったので、家の中で保護していたら、春なのですね。ついさっき孵化しました。
ぞろぞろぞろぞろ。
裏庭に放しました。カマキリばかり大量に w。
ずっと観察して気付いたことがありました。
カマキリが生まれて最初にすることは、毛繕いのような身体の掃除だということです。
カマキリの放流をしていたら、そのすぐそばで、大きなゴマダラチョウ(違うかも)が羽化しているのを発見。そばにはレモン色のサナギの殻がついてました。本当に美しい風景でした。ほとんど日も射さない小さな裏庭にもこんな生き物が生活していて、びっくりでした。
もののあわい in-between

写真右上より時計回りに
小山田二郎/鳥女/1985年/38.5×28.5 cm
四谷シモン/機械仕掛少女人形/1985年/47.0×26.0×12.0 cm
諏訪敦/untitled/2010年/45.5×38.0 cm
新作展のアナウンスがなかなか出来ずもやもやとした日々ですが、過去作を観る機会を御知らせします。
セカンダリーながら良品を集めた企画『もののあわい in-between』展です。僕の作品としては画集「どうせなにもみえない」でも反響のあった、通称「両性具有」が国内初公開。某美術館で展示拒否の憂き目に遭ったいわく付きの作品です w。
個人的には小山田二郎さんと並ぶことはとても嬉しい。他に鴻池朋子さんなど、性差や夢と現実など、不可分ながら異なる位相をかけあわせ、ふたつの世界を行き来する視点をもった作品約20点を紹介。
会場・会期:
ギャラリー石榴 南青山Room
2012年5/10(木)~15(火)11:00am~7:00pm
ギャラリー石榴 松本
2012年6/2(土)~10(日)11:00am~6:00pm
http://www.g-sekiryu.com/
今夜はちょっと作業が一段落したばかりなので、Barで例によって深夜の一人呑みの真っ最中なのです。ガス抜き。僕の大型連休は作品とスタジオに吸収されて消えました w。肴が野菜マリネっていう健康志向 w。そういえば特保付きのコーラってわけのわかんないものが出回っているそうですね。スナック菓子袋喰いしても油脂が溜まらないっていう。なにか間違っている気がする。
SHAME 恥を忍んで観て来たのだ。(ネタバレ)
先日、映画『SHAME -シェイム-』観てきました。<R-18+>。
広告やサイトでは『セックスを隠れ蓑に、ひた隠しにする本当のシェイムとは』みたいな事を言ってたので、それが最後に判明し膝打ちの納得〜怒濤の感動を期待してました。だからこそ全編に及ぶ、男性なら少なからず覚えがある恥の洪水鑑賞にも耐えられたのです。でも最後まで明らかにされませんでした。ヒントは散りばめられてましたけど。
天下のターナー賞受賞者のスティーヴ・マックィーン監督ならではの美しい映像世界に浸れたので、満足感はとても高い。面白い映画には間違いないのですが、う〜ん。セリフの端々から兄妹の幼少期の体験〜などを推し量るなど、彼の国では誰もがピンと来る程のパターンなのかな。僕は全然違う彼の盲点を『本当の恥』ではないかと考えてしまいましたし。
観た方、どう思われたでしょう。
具体美術の現在。
先日、軽井沢に突如オープンした現代アート専門の美術館「軽井沢ニューアートミュージアム」の開館記念企画展「軽井沢の風 日本の現代アート1950―現在(いま)」の内覧会に顔を出してきました。
急な依頼にも関わらず、所蔵家の方々には快く作品を貸し出しに応じていただき、感謝です。
リノベーションでたちあげまで漕ぎ着けた新しいタイプの美術館なのですが、ゆくゆくは、東京藝術大学とタイアップした催しや、前衛美術家グループ「具体美術協会」や草間さんの展示などが特徴的な施設になっていく模様です。
じゃあ、どっちにもはまらない、僕や井上有一さん、サイトウマコトさんなどがラインナップされたのは何故、と感じていたのですが、文字通り戦後日本の現代アートのダイジェスト的なものをみせることが、今回の企画の目的のようでした。この美術館が本領を発揮してゆくのはこれからということなのでしょう。
写真は具体美術協会創立メンバー、嶋本昭三さんの「瓶投げ」公開制作リハ。踊り場から階下のキャンバスと無数の色紙に向かって、絵の具入りのガラス瓶を投げ落として即興絵画を制作する。キュートなおじいさんで、いまだ健在といった様子でした。
高橋由一の大回顧展
「近代洋画の開拓者 高橋由一」の内覧会に行って参りました。
招待状を持って大混雑の会場へ。さすがの集客力。業界の御歴々が佃煮のようにおりますな。何年ぶりかで某学芸員さんと再会出来たことは嬉しかった。
後半生にやっと、向いてなかった侍稼業をドロップアウトした男が、たったひとりで成し遂げた苦闘の記録で、例の鮭は3本も並び、異様な磁場でした。
なんというか、日本人による洋画という不可能性を、その黎明期から思い知らされ、血というものの重さをひしひしと感じたのでした。
原田直次郎の筆による高橋由一肖像は、肝心の高橋由一作品のどれよりも巧くて、なんだかせつなかったです。
(以降、昨日のブログから転載)
芸術新潮5月号は25日発売でしたが御覧になられたでしょうか。
あの表紙はびっくりでしたね。僕も一度作ってみたい w。
ハイパーリアルマスクとの視線がばっちり合う写真で、良く撮れてましたね。
全体的に派手で、規格外の挑発的な折り込みページや、最新の話題が溢れる誌面でしたが、後半、白洲正子さん〜諏訪の流れで、ぐっと渋い路線の話になってしまって、申し訳ない感じです。
この号で僕は、日本の洋画受容の功労者、高橋由一の新発見作品3点について寄稿してます。東京藝術大学大学美術館の大回顧展で、28日より東京初公開ですので、僕の見解はあまり信用せず w、御自分の目で御確かめになってください。
このところフェルメール漬けでした。
6月30日より東京都美術館で開催される「マウリッツハイス美術館展」。
オフィシャルサポーターである女優の武井咲さんによる「真珠の耳飾りの少女」のコスプレ。誰もがやりそうで、幾度となく繰り返されて来たことなんだけど、かなり良い線いっているのでは。
眉毛を剃る気合いがあったらもっと似たかもしれませんね w。
この展覧会と僕はちょっと関わりがあります。ばらしても良いとのことですので、そろそろ書きます。美術手帖さんで1冊まるごとフェルメールの増刊が出版されますが、(瀬戸内国際芸術祭の公式ガイドブックとか、あの手です)リアリストの端くれとして、僕がその巻頭記事を担当します。かなりの大量ページです。先日のオランダツアーはそのためなのでした。う〜ん、わかりやすい!
もちろん、僕だけではなく美術手帖ならではの素晴らしい執筆陣が、様々な視点でフェルメールを語っています。そして現地最新画像、意外な方のインタヴューも掲載されますが、僕はそれを読むのが楽しみです。
6月7日には、全国書店に並びますので、是非。
限定もの
さっきまでミーティングを立て続けにこなしてました。
上野の喫茶店には、パンダロールなる限定メニューがあってなんだか気になる。
頼んでみたらこんなものが出てきました w。やっぱり。
いくら真面目な顔して俺様のハードな制作の過酷さを訴えても、こんなマヌケなものを前にしてますので、まったく信用されませんでした。
東京駅に移動して、こんどはカレーを食いながら、外資の方と国際情勢について語らってました(嘘くさい)。東京駅のドームが知らないうちに修復再建されていて、びっくり。いいかたちに戻りましたね。屋根もまだ緑青がふいていないので、赤銅色に光り輝いていて、かっこいいです。この状態はここ数ヶ月だけの限定ものでしょう。
ちょっと御知らせ
春になりましたね。九段下の桜花は水面に蒔絵を描いていて、とても美しかった。壕のむこうにはスミレも群生しています。
どんなにひどいことがあっても勝手に季節は過ぎていくし、悲しい事があっても陽気がゆるやかで風が気持ちよかったら、なんとなくやり過ごせるものです。
池島君の展示に顔を出したら、偶然、幾人かの知人友人に会うことが出来て、いつものへらへらした自分になりました。
この週末はいくつかの原稿を書いてます。
5月にはちょっとびっくりさせられるかもしれません。
今月25日発売の芸術新潮は村上隆さんの特集号ですね。僕は後半に4ページほど寄稿しています。ちょっとニュース性のある内容ですので、日本美術ファンは御楽しみに。
追悼 大野一雄 2012 『KEEP ON DANCING !』
映画イベント協力の情報です。
追悼 大野一雄 2012 『KEEP ON DANCING !』
今年もポレポレ東中野で開催です。5/26~6/1。
僕は写真パネルなどを提供しています。
21:00からの上映です。これでは自宅に帰れないな w。
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
料金 一般 1200円 / 学生・シニア 1000円
イベント情報
★豪華ゲスト来場決定!
5月26日(土) 上映後
大野慶人(舞踏家) スペシャルステージ
5月30日(水) 上映後
平野克己(『魂の風景〜大野一雄の世界』演出) 舞台挨拶
6月1日(金) 上映後
大津幸四郎(『ひとりごとのように』監督・撮影) 舞台挨拶
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