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2009年3月

眼力。

20090329

 このところ赤ちゃん連れの来客があって、ほっこりした毎日でした。でもエンドレスな仕事で荒廃した私の佇まいは幼児教育にふさわしいものではありません(笑)。今月後半は岸田劉生のオマージュ作品にかかりっきりです。これは依頼仕事なのだけど、たまには人の指図で作品制作をするのも自分の了見の狭さを知るのにはちょうど良く、もっとやるべきかなと思ったりもします。でも時間がタイトで、例によって体内時計は狂いまくり。眠れずに朝7時からDVD観始める(これがいけない)。友人のまだ幼い娘さんにモデルを頼み、手なずけるためにアンパンマンDVDを購入したのですが、それと一緒に見逃していた「17歳のカルテ」を買っていたのだ。
 もう10年前の映画です。変な感想ですが、なんだかスタンドバイミーみたいでした。主人公が境界性人格障害と判されて精神病院にぶち込まれて退院するまでのお話なんだけど、そこにあまりリアリティはなく、実情を知る人には突っ込みどころ満載かもしれません。Angelina Jolie 演じるリサの強力な眼力には眼を奪われます。あんなに視線の据わった精神病患者、普通いないと思う(笑)。身のこなしも繊細でCUTE。近年の子供連れでパパラッチとおいかけっこをしているアンジーとは程遠く魅力的でした。

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卒業、修了おめでとう。

23日は、珍しく謝恩会に出ていました。
で、朝の3時ごろまでカラオケ熱唱。ほぼ野球部の声出し(笑)。
楽しかった。

今年は日本全国いろんな学校から、私が少しずつ関わった学生が卒業しました。
謝恩会や慰労会には、ここまでいきたくてもほとんどをキャンセルにさせていただきましたが、これも制作を最優先にしているためです。この堅い姿勢こそ、そのまま私がみんなに言いたい事でもあるのです。
ただただ全ての学校の卒業生には全員幸せになってほしいです。

昨日や明日より、現在を一生懸命生きてください。

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ひとり屈伸を。

20090320

このごろお客さんが多いです。

今日は10何年かぶりの友人と会いました。

昨日は人形屋佐吉さんと知遇を得ました。

明日は取材で東へ。

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超厚。

20090317
先日、Nさんファミリーのご紹介で、某 art director さんと引き合わせていただく事になりました。仕事直結の生臭い現場ではなく、雑談が目的だったのでただただ楽しいひとときでした。何故かチェロメタルバンド・Apocalyptica の話題で異常な盛り上がりをみました。高度なテクニックが無為に捧げられる過剰さは清々しい(笑)。

予想外に場がもってお茶がすすんだ訳ですが、N氏が膨大なお菓子を用意してくれました。メインは結婚式引き出物の定番(笑)バウム・クーヘンでしたが、やっぱりそこは曲者のN氏、そんじょそこらのものではないそうで、その名も「超厚バウムクーヘン」、昨年のモンドセレクションで『最高金賞』受賞という逸品で、確かに美味しかったです。しっとりしていて濃厚。大量に食べても後味が良い。
会見現場では「色が違う」と、ひとしきり盛り上がりました。この会見の話を聞きつけたモンテールさんが提供してくれたそうで、感謝です。いわゆる「パティシェのこだわりのお店」ではなく、大きなメーカーがこれを製造出来ている事が素晴らしいです。

某 art director さんの出版物には十代のとき、非常に恩恵を受けました。月日を経て本人にお会いして、どこか深い部分で合点がついたような、感慨深いものでした。

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金属フェチの心 16 Parker Vacumatic

20090311
頭の整理がつかなくなった時は、部屋に知らずに溜まって行く古いもののメンテナンスをする事にしています。
磨く。とか、洗う。とか。
何も頭を使わない手の作業に徹するので、くさくさ悩み続けるよりかえって気分がスッキリするみたいです。
今日も午前中は放置してあった1942年製というから、67年前の真っ黒く汚れた万年筆を、クリーンアップして動くようにしていました。Parker Vacumatic バキューマティック。往年のトップランクのペンだけど、現代のそれと比べると、かなり小振りです。
洗い始めると、どんどん綺麗になって、独特の横縞模様がはっきり見えてきました。透明な多色セルロイドを重ねて貼りあわせたブロックを軸の形に削り出したものです。Azure Blue Pearlと言われるバレルの青色がとても綺麗で、金色の矢羽根型クリップとよく映えます。このクリップデザインも現代のパーカーはデザインされすぎていて洗練というにはどこか味気ない。この時代特有の野暮ったい、羽根ペン由来そのまんまのこれはとても好きです。ブルーダイヤといわれる象嵌も残っていました。
軸色と年代にふさわしく、懐かしいブルーブラックのインクを入れました。普段使いにしばらく使ってみるつもりです。私は使う派です。

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数字との闘い。

あの季節がそろそろやってきました。花粉症の話ではありません。
領収書との格闘の季節、そうです。確定申告です。
今日は仕事を脇に置いて、ずっと計算していました。ただ生きているだけでこんなにもお金がかかるんだと、思い知る為だけの不毛な時間。いつのまにか夜になって目の前ではWBCがスルーしていきました。知らない間に日本は完封負けだったみたい。そして、全ての領収書をチェックし尽くしたら一日が経っていました。背中が痛い。
皆さんは家計簿ちゃんとつけて、溜めないようにしてください。
20090309
ほっとして休憩しながら眺めているTVでは、ポアンカレ予想の証明に至った数学者の話をしています。同じ数字の話題でもこちらはかなり楽しそうです。計算そのものは理解出来る筈も無く、過去の誤回答の屍の山について、どこが間違っていたのかすら分からないのだけれど、ドキュメンタリーとしてはかなり面白く、クギ付けです。何かに没頭しているひとは掛け値なしに美しいし、カナシクもあります。

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謎の千葉スペシャル。

20090305昨日は海外より面会希望の方がいらっしゃったので、有楽町の某ホテルまで、トローリーをごろごろいわせながら移動。広島のスタジオから新幹線で直行の為、靴が顔料とか絵の具とかでひどい状態なのに気付きました。せっかくの foot the coacher なのに、ワークブーツ扱い。将来、仕事のパートナーになるかもしれない皆さんと初ミーティングのフォーマルな場で、こんな汚れた靴では申し訳ないなあと思案していたら、駅前に懐かしい事に靴磨き屋さんがいたので、御願いする事に。
正直、あの台に座るのはちょっと抵抗あったんですよ。なんだか偉そうで。よくマフィア映画で見る構図というか。でもどんな世界にもその道の凄腕と言われる方はいるもので、その靴磨きの一団は「千葉スペシャル」という独自のテクニックを持った師匠とその弟子で、師匠の許可がなければ居並ぶ弟子は客をとってはいけないそうです。師匠を崇拝する忠義ぶりは相当なもので、その逸話を担当してくれた御弟子さんからずっと聞きながら靴を磨いてもらっていたら、お客である私の方が逆に恐縮してしまいました(笑)。仕事は写真の通りでピカピカです。

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ここんとこ。

美術手帖への寄稿が無事にすんだと油断していました。久々に参加した飲み会でヘラヘラしていたら、気付けばまたまたノリで他社のエッセイを引き受けてしまっていました。自由に書けと言われても、それが一番不自由。何とかネタを捻り出し、これも先日やっと入稿して安堵しています。よりによって、伊藤晴雨について書きました(笑)。タイトに、しかも小気味良く書くのは難しく、難産でした。
穴埋め記事とは言え(笑)誰かにあてにしてもらえるのは幸いなことで、ありがとうと言われるとそれだけで報われるものです。


それはそうとスタジオの近所に何と!明太子の食べ放題の店を発見して、思わずテンションが上がりました。嬉しい。

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