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2009年4月

弥生美術館の門番猫。

20090429
Hさんより報告がありました。
弥生美術館の入口には、こんな猫が睨みを利かせているそうです。2時間あまり不動。よほど春になって石の上は暖かだったのでしょう。
けっこう迫力あります。

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京都で猫の毛並みに淫する。

ライト商會と云う京都の老舗喫茶の2階にある、元物置だったスペースがギャラリー化するそうです。第1回企画展が馴染みの写真家・村田兼一さんだったので、陣中見舞いに行きました。
新しい写真も観られましたが、より鋭角的になった印象です。

200904250
ここには有名な猫店長がいる。「金太郎」というそうで、足袋のような手足が可愛い。この写真では店の雰囲気にふさわしく妖怪みたいだけど、本当は一見さんにも愛想を振りまいてくれる良い猫です。


200904251旅先では、いろんなものが輝いて見えるものです。見逃せないものを発見してしまいました。
歌川国芳(1797〜1851)の当時ものの浮世絵。山海愛度図会のシリーズ7枚目。副題の末尾を「~たい」で韻を踏み、それになぞらえた図柄の美人画。左上端の諸国の物産を示すコマ絵は弟子が描いていたそう。ここでは越中滑川のオオダコ。小舟で漁師が刃物で闘っています。本図は中折れ、虫食いのひどいコンディションだけど、隠れた画号として、三返亭猫好とまで名乗っていた国芳の猫を見ては、手ぶらでは帰れません。我にかえったら重いトロリーバッグを引きずりつつ、しっかり小脇に抱えて帰ることになってしまいました。もらい猫をしてしまった気分。

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美人画の体裁だけど、細かい所で猫への執心ぶりが垣間見られます。墨では毛並みが濁るので線描出来ない白猫の毛並みを絵の具ではなく空摺で再現しているのです。斜光をあてると、その効果と繊細さがくっきり。
国芳はマニエリストと称される事もあるけど、人を楽しませる才能は素晴らしい。

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ギンディージャ。

20090423
先日、近所のカルボンヌ・カフェでお茶を飲んでいたら、背後の席でスペイン語が。なんでも、オーナー夫妻のお友達のスペイン女性(教師)ということで、2週間、日本に滞在していたらしい。
自分のスペイン語の忘れ具合にはあきれ果てるものがありましたが、そこで振る舞われていた懐かしいものをお裾分けしていただきました。
pan con tomate と、gindilla(唐辛子のピクルス)、chorizo de Leon(多分)
ギンディージャ gindillaは、スペイン北部では典型的なものらしいけど、マドリードでは瓶詰めをスーパーで、2銘柄ほど見つけられるくらいだった。家人が好きで、一時期呪われたように食べていました。チョリソを日本に持ち込むのは基本的に禁止で、空港ではかなりスリリングだったそうです。
ありがとうございました。

昨日は別宅でしたが、「私だけの響き~バイオリニスト神尾真由子 欧州留学生活~」というのをBSの再放送で見ていました。110分というからちょっとした映画並みでしたが、気付けば最後まで。女性バイオリニストというと、不自然な美人だったり(笑)文科系芸能人という、色付きのイメージがあったけど、彼女は別世界でちゃんと技術や音に打ち込んでいるなあと。決して可愛げのあるタイプではないのだけれど、惹き付けられるものがありました。録画しとくんだった。

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春眠暁を覚えず。

20090419
ていうか、あまり邪魔してほしくないって言わんばかりです。このところ晴れていて、明るくて暖かい。

今日はある意味必要に迫られて、某若手美術家に作品をオーダーしてしまいました。他人にオーダーしている場合じゃないだろうとの声も聞こえてきそうです。当然、私自身もオーダーに応えるべく頑張っています。

今月は「月刊美術」誌上、御無沙汰で掲載と思ったら、モリムラさん、福田美蘭さんとのコーナーで、ムチャ振り企画に応えています。苦笑必至。興味がある方は、ご一読を。

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長崎へ。

200904141
大学時代の友人を見送りに、長崎まで飛行機、そしてバスの旅。私と同じ歳だから、夭折の部類だろう。死んでから会いに行くなんて、残念だ。遅過ぎたってことは、ある。その度深く反省するのだけど、繰り返してしまう。

200904142
その後広島へ移動して、例よって学生のいいなり食生活でした。学生が勧めてくれるのは、大抵安くて、美味しい、リアルフード?だ。
広島では以前、名店と言われる料理屋で、ひどく不快な思いをした経験があったけど、拭いがたかったネガティブな印象が、学生と、老舗とは程遠いカジュアルな店のおかげで、一新出来つつあります。
今回は、Sun・Curry という、カレー屋さん。何と言うか、懐かしい味。カツカレー650円でした。

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何と言う桜でしょう。

20090410

今月の古井由吉さん連載エッセイの挿絵は、内容に珍しく沿って定番の桜にしました。すぐにしおれてしまうので、鉛筆で数時間の作業を急いで終わらせました。

桜と言えば、すっかりソメイヨシノを指すようですが、かの小林秀雄さんは、ソメイヨシノを俗悪な花とばっさりと断罪しています。様子が山桜より派手で、公園や校庭はソメイヨシノ一色といった今日の状況も致し方ないのかもしれません。
この花はソメイヨシノではなく、どういう種類か不明です。大きく見ると、ちょっと桜に見えないときもありました。花びらは比較的濃いピンク色です。千島桜でしょうか。詳しい方は教えてください。

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心細そう。

20090408昨夜コンビニの前で、不思議な犬を発見しました。

この体勢でずっと買い物中のご主人を待っているのでした。あんまり可笑しかったので暫く眺めていたら、すぐに人だかりが出来てしまいました。誰にちょっかいだされても必死に無視をして、真っ直ぐ前を向いていたので、余計に可笑しかった。

単なる太り過ぎで、お尻がカゴに入りきらなかっただけかもしれません。

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銃殺の絵。

今日は真面目な美術のネタを。
先日、地方に行ったついでに寄った雑貨屋で、片隅に浮世絵が捨て売りされていました。冷やかし半分に眺めていると三枚刷りの月岡芳年「信州小田井城合戦之図」が出てきました。明治元年作のそれは決して色彩的に褒められたものではありませんし、彫り師の技術がちょっとひどい。版ずれもあるものです。が、構図が面白い。二束三文なのが申し訳なかったけど、即購入。
「血まみれ芳年」らしく戊辰戦争の一こまを、派手な銃殺シーンに生首と硝煙をちりばめ、手彩色からなる血糊を加えたものです。

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この構図はプラド美術館の至宝、ゴヤの「1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での銃殺」 を連想させます。当時の日本の実情を考えるとゴヤ作品を芳年が知るはずもなく、正に「他人のそら似」なのですが、見れば見る程、です。下界で繰り広げられる惨劇に比べ、異様な静けさを見せる空の雰囲気まで似ています。
「信州小田井城合戦之図」の方は、三枚続きのそれぞれ1枚1枚バラでも構図として成立しなければならず、揃いで連続するとより大きなダイナミズムが生まれるよう計算されている分、より高度な構想といえるかもしれません。

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「1808年5月3日〜」は、フランスの巨匠マネ作『皇帝マクシミリアンの処刑』に強い影響を与えたと言われています。こうなるとけっこうイメージが離れてしまいますが。

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別件。
広島市現代美術館で「どろどろ、どろん展」を見てきました。雨のせいか異常に空いていてほぼ貸し切り状態。ぬけぬけと素人ぶってギャラリーツアーも体験。
現代美術のスターを並べたある意味豪華な企画で、インパクトの高い作品の数々が並ぶ。にもかかわらず何故全体としてキッチュな後味になるのか考えさせられるものでした。
多くの場合スルーしがちな映像作品もここではタイトで大変楽しめたのが印象的。
個人的には「稲生物怪録」当時モノの模本を見られた事が収穫でした。時代を帯びた底知れぬ薄気味悪さが心地よいのです。

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いったりきたり。

20090403

新幹線の窓からみた富士山です。
手前の電信柱がすごく急いでいるように見えます。
なんか飛んでくるらしいですね。あんなふざけた名前のミサイルで死んだりするのは嫌だなあ。

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