あごおとし。
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昨日は、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん率いる、ナイロン100℃の広島公演 33rd SESSION「神様とその他の変種」を観劇して来ました。
3時間の長編。お笑いがふんだんに盛り込まれているけれど、くだらなさの中に棘をしのばせるような、そんな感じ。俳優さんたちの力量を楽しめました。
壁面と窓のセットも素晴らしかった。
終演後、主演のひとり峯村リエさんと長いこと雑談しましたが「最後はスタンディングオベーションでしたね」と言うと「広島のお客さんはいつもあたたかい」とおっしゃってました。そういえばパンフ完売でした。買いそこなっちゃったよ。デザイン良かっただけに残念。
峯村さんは今回のクールな役回りと完璧な芝居とは想像出来ない程、素な方です。演技が出来るひとはこわいなあと思っていたけど、ちょっと感想が変わりました。
30日は福岡公演:北九州芸術劇場だそうです。福岡の方は、是非。
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昨日は、毎日新聞社文化部の計らいで、古井由吉先生と、連載1年目にして初対面となりました。
確実に文学史に残るであろう重鎮と私とでは、世代もまったく違うので会話が成立するか心配でナーバスでしたが、意外にも盛り上がり時間を延長して楽しく過ごさせていただきました。文学者ならではの言葉の使いようは、同じ美術の話題を表現するのにも新鮮で目が開ける思いでした。
もちろん、デッサンなどもとらせていただいて、その後は旧江戸城を眺めながらレストランでの酒宴となりました。古井先生はパイプを常用されているのですが、昨今、このような所作を眺めるのは稀で、ついつい手元に眼が吸い寄せられてしまいました。
その後、神保町に移動して、某社主催の新人向きのメセナ事業の立ち上げ飲み会に参席。不肖私は審査をやることになりそうです。もう一人審査員を考えなくてはなりません。私は残念ながらもう新人ぶっていられないということです。
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北海道新聞の連載美術コラム「北海道アートエリア21世紀」に18日、私についての記述があったと報告がありました。
筆者は帯広美術館学芸課長の鎌田享さん。
当然、無難な絶賛記事ではないそうです。北海道の方は御一読を。
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帰国しました。
バリバリ有意義で楽しかったです。
親切にしてくれた方々、ありがとうございます。御気持ちにはちゃんと応えます。
余談。
出発前日に急遽、旅行用にCX-1を取り寄せて携行しました。
常時寝不足の私には、重た〜いデジ一眼をぶら下げて、新型ウィルスが跋扈する異国をうろつくような体力はありません。きっぱり。
いまやほぼ価格の変わらない高級機GX-200も考えたのですが、ピントまでもたつく印象が拭えませんでした。今回は格好よりシンプルで乱雑に扱っても気にせずに済む(失礼。凸凹が少なく、レンズカバーが内蔵式という意味です。)CX-1を選びました。
ところがところが、これが予想外の気持ち良さで、実機を持つと値段にそぐわないボディの質感もある。軽装の旅行には御薦めです。別に撮影のために旅行をするわけではありませんし。
画像もRAWこそは非対応ですが、ここんとこのRICOHの評判の良さを実感出来るものでした。
咄嗟、片手、屋内、でこの写り。コンデジってあなどれない。
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昨日、おかしな江戸末期の浮世絵を古物商でみつけました。芳幾(1833〜1904) の三枚揃いのうちの1枚で半端物なのが残念。安かったけど。
芳幾は国芳門下で、兄弟弟子の芳年との合作「英名二十八衆句」でブレイクし、一時は浮世絵三傑にも数えられていたようです。後年、発起人の一人となった「東京日々新聞」はいかがわしさ全開で、現代の目で見てもおもしろい。
この錦絵「善悪思案内」は遊郭で遊ぶ男女を描いたもののようです。顔に「悪」と記された沢山の小人が、登場人物にまとわりついていますが、これは「悪玉」といって、本来絵には描けない勧善懲悪の概念を具象化したものです。
わかりやすい。
精霊というにはあまりに下品な下町のおっさんのよう。御丁寧に、はちまき、ふんどしまで絞めています。
当時の黄表紙(成人向き簡易装幀本)などにもしばしばみられた表現のようですが、この絵には他では見られる少数派の「善玉」は見つけられません。さぞ悪い下心があるひとたちばかりなんでしょうね。
現代の松本英子の漫画を思い出します。

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いただいた本が溜まって来たので、少し紹介。今回は著者ではなく、エディターの皆さんからです。ありがとうございます。せめてここでプチ宣伝申し上げます。
左から。
秋山 祐徳太子先生の「恥の美学」都知事泡沫候補の王者とうたわれながら、実はけっこう上位得票していたおじさんです。南伸坊先生の「こういう本こそまさに恥をかけずに悩んでいる人たちに読ませたいと思うよね」という帯のすかした推薦文句が目にしみる。まさに私もそのひとりです。すみません。そう思いながら格好付けているくせに、日々恥をかいているのでしょう。
腹を括った若き編集者Y君の熱がこもった労作。面白いよ。
次。
写真家 十文字美信の「感性のバケモノになりたい」私はこの写真家を、よく知りませんでした。「暴力写真家」と冠されたそうで、スピード感に満ちた写真が極厚のページに並ぶ。大野一雄先生も被写体にされています。
次。
「高島野十郎画集」これは待望していたマニアックな絵画ジャンキーの皆さんは驚喜されたのではないでしょうか。資料性も高くほぼ全貌を網羅で、サイズを除けば決定版と言えます。
ストイックな写実のあるべき姿の一例。作品、生き方にも新しさこそないけど、明晰、純粋。あの域は至難だと思います。
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昨日は漫画家であり人気ブロガーの柴田亜美と、外人ツアー客で込み合う原宿の太田美術館に月岡芳年展「風俗三十二相」「月百姿」を見に行きました。
柴田女史は毎日犬に散歩へと連れ出してもらっていると評判であり、道を歩いていると犬、狗、狢、の類に魅入られた、心なしか犬顔の人間どもからよく声をかけられているようだ。

月岡芳年展はなぜか此の頃あちこちの美術館や大学で企画展が開かれて、再評価著しい。
「風俗三十二相」はエロくって、だらしなくって、可愛らしく、思いのほか身近な風景を眺める思いでした。
「月百姿」をまとめて見られるのも嬉しい。ほぼベストの状態のコレクションを確認出来ます。これらに比べると、私が所蔵しているこの孝女ちか子は、雲の形を浮き出すための空摺のエッジが鈍い事を発見して、ちょっとショック(苦笑)でした。顔に斜光を当てると、鼻筋の微妙な塗り分けに沿ったシャープな段差を観察出来ます。
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