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2010年5月

続々々・なぜか香港。 ART HK 10

美術界猫組長さんからメールで好評をいただきましたので、最後にもう一度、ART HK 10 の様子を。
ここ数年のアートフェアの傾向として、ハイパーリアル彫刻の流行が挙げられます。ロン・ミュエクなどスターが現れた影響かも知れません。昨日紹介した Hwan-Kwon Yi もその一人。今年もえぐいのがいくつかありましたので、紹介します。

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北京の STAR GALLERY は、全体的にイノセントさに毒を含ませたモチーフの作品が多く並んでいましたが、ちょっと前に美術では否定的されてきた、甘美で詩的な作風が再評価され拒否感が薄まったのでしょうか。金钕というこの手の作風に珍しい女性アーティスト。84年生まれと、若い。おもちゃだという批判もあるようですが、子供にも受け入れ易いようです。

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ゴキブリがとまっていたりするわけです。
こんなユルい昆虫より、レントゲンヴェルケで見た満田晴穂さんの精緻な「自在」を紹介したいのですが、撮影禁止ですので画像は載せられませんでした。

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これはちょっとみんなびっくりしていましたが、う〜ん、微妙だ。トリックアートの類とどうちがうのか。Mu Boyan という中国のアーティスト。昨年一番目立っていた作家ですね。他のギャラリーでもちょこちょこ見かけました。チャイナクオリティのロン・ミュエクと、舐めていましたが、これはほぼ完璧な外観で、御丁寧に電動部品内蔵により静かに呼吸までしています。野口〜、どうするよ(笑)。

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ハイパーリアルな傾向の画家のなかで最も尊敬されている一人であろう、Chuck Close の新作が拝めるとは思いませんでした。
Zhang Huan Ⅱ2008-2009
最新の若い作家から、もはや歴史的作家の新作が同時に見られるのも、急成長したフェアならでは、です。

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私個人はというと収穫がほんとうに多く、当初の目的もきっちり達成してきました。
作品には課題を抱えたままですが、確実にある一定のステージはクリアしたという実感があります。
日本ではいまだに黙殺されがちな私ですけど、自由にやれることはやっていくので、もの好きな方は見守って下さい。乞う御期待。

ART HK 10 ネタはここまでです。

〜さん、帰国したら遊んでください(笑)。

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続々・なぜか香港。 ART HK 10

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私のことはさておき、ART HK 10 の様子をちょっとだけ。
まず、現在もっとも成功している美術家かもしれない、ダミアン・ハースト。彼の作品はあちこちで見ますが、特設の個展ブースが設えられ、ホルマリンの作品の見た事がないバージョンが鎮座。

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会期中は様々なイベントも開催されます。ファッションショーや、精密機械式時計のリペア体験、DJ、講演会など、チェックするのも面倒な程。
写真はアートイベントで定番のボディペイント。このやり口は60年代に飽きられてるはずなのに、繰り返される。楽しいけどさ。

それにしても、今回のフェアでは、ビデオインスタレーションが少ない。

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何処の会場でも人気の、韓国の彫刻家 Hwan-Kwon Yi 。じっとみてると目がおかしくなってきます。
アジアは制覇した感じ。インパクトはあるけどただ一つだけのアイディアだけで、これから生き残れるか興味深いところです。

今日は互いに作品は知っていたけど、ずっと会う機会の無かった某作家さんに不意に呼び止められて、友人っぽくなったことが嬉しかった。
アートフェアは作品内容を問われる場というよりは、ビジネス面で冷酷なジャッジが出てしまう場。作品が出てしまった後で作家はどうしようもない。それでも作家には結果だけが突きつけられます。身体ひとつ、個人商店のアーティストはそのような共通の過酷さを理解出来る。
媒体や誌面だけでしか認識しあえなかった者同士がこうやって出会ってしまう。海外アートフェアならではです。

初日に結果がついてきて、ひと安心。これから香港を少し楽しみます。

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続・なぜか香港。 ART HK 10

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ART HK 10 のVIP限定公開日が始まりました。これまで経験したフェアで間違いなく一番の混雑。出展ブース KWAI FUNG で私の作品は看板位置だったので、写真撮られまくりでした。こんなにVIPっているものなのかな。ちょっと厳選するべきかもしれません。
日本の有力コレクターの姿もちらほら。昨年より規模が拡大し半日ではまったくまわりきれません。

会場エントランスは映画のプレミアのようにレッドカーペット(赤くなかったけど)状態。関係者、コレクターや芸能人など招待客はそこから入るみたいです。黒服がすらりと居並びワインとフラッシュで御出迎え。出展作家である私は隠しエレベーターでスタッフに連行されてこっそり会場入り。カーペット、歩きたかったぜ(笑)。

真面目な話しはまた後日として、あまり会場にいたくない私は(絵を描くまでは画家の仕事だけど、フェアの現場はギャラリストの舞台だと思っている。)さっさと外出し、猛暑の中しびれる物品を探して中環の市場でうろうろ。

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噂の亀ゼリー(笑)。
春回堂薬行という日本の感覚だとあっちのお店にしか読めない漢方屋さんで発見。亀のおなかの皮と漢方生薬を抽出してあるという、どす黒い謎のスイーツ。でもちっとも甘くない。これまた微妙な甘さのシロップが付いて来ます。体温を調節し毒素を出すという効能書きと、店の歴史が店内にべたべた張り出されています。これが聞きしに勝る不思議な味わいで、早い話が風邪薬をゼリーにした味(笑)。お客さんは若いOLさんなどもおひとりさまでどんどん入って、さっさと食べて出てゆきます。確かに気のせいか涼しくなった気分。

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捕われのカエルども。
下の水槽には、多分ライギョ。近づくとひどくびっくりして檻の中は大騒ぎに。なんだか不憫になります。これ、どうやって調理するのかな。

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このブログでは御馴染みの、世界の看板猫
余裕の表情でおなかを舐めていました。
でも、周囲の幅広い品揃えの市場の実態を見るにつけ、彼の将来が心配になりました(笑)。

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夜、関係者たちと会食。
そこで謎の唐揚げが出ました。けっこう濃厚な味わいで美味しい。小骨が多いぞ。
なんだろ。

みなさんお察しのとおり、カエルでした。

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なぜか香港。

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ART HK 10 出展のため香港に来ています。
今日はセッティング日でした。短期間で世界屈指の水準になった現代美術専門のフェアだけあって質的に大変なもので、美術史にのこるかもしれない作品や、有名作家の新作が泥のついた大根のように、梱包から解かれてごろごろしています。日本からもいくつかギャラリーが出ていますが、嘘のように本気度が高く、アートフェア東京を撤退したあの画廊なども力の入った展示を忙しく準備していました。
私は現地のギャラリー KWAI FUNG より出展です。身軽なアーティストの立場だと海外よりのオファーに応えるかたちでいきなり渦の中に飛び込むことも可能な訳です。

美術の周囲での大きな動きを肌で感じられる、ひりひりした感覚はここならではで、停滞感とは無縁で楽しいものです。

写真はフェラガモでのパーティーの様子。 KWAI FUNG のアーティスト XUE SONG さんがディスプレイアートなど、フェラガモとコラボレーションを始めました。その御披露目にゲストとして急遽列席することを求められたため九龍に移動。どの国もこの手のパーティーは似たような雰囲気です。その後、XUE SONG さんら数人の多国籍のアーティストたちと会食。香港の中華は美味しい。

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トークイベント @ 川口市立アトリア 終了。

20100515

トークイベント 「夜話+絵画、倍音、残響。」終わってほっとしてます。
告知は川口市の市報やアトリアと私のサイトだけで、画家の常套手段、圧力としての(笑)DMや美術関係者への回状も一切出しませんでしたので、正直、動員が心配でした。
でもその分本当に話しを聞きたい人達だけが集まってくれた、という事だと思います。中には神戸や広島など、かなりの遠方からのみなさんも。感謝です。
結果的に定員の倍以上の方々に御来場いただいて、関係者一同びっくりしました。
急遽席を作ったり、立ち見で御容赦いただいたり。

ここのところ私は忙しすぎて会場入りも新幹線での移動直後でした。そこで変なテンションにならないように気をつけたのですが、いかがだったでしょう。

一緒に出演していただいた、小松音響研究所の小松進さん、ちいちゃん、ありがとうございました。

その場で直接、小松さんにアンプの制作を依頼する猛者まで現れたようです。

昨日は聴衆のみなさんも参加の意識が高かったように感じたので、皆で記念撮影。カメラの画角の限界で、両サイドの皆さんは残念ながら切れてしまいましたが、足を運んでくれた皆さま、どうもありがとうございました。最後は川口市のAさんによる一本締め。見事な口上でした。

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イメージ。

20100513

昨夜、油断していたら見ず知らずの学生が現れて「映像作品の小道具として使いたいので、手術道具お持ちでしたら貸してください。」
考えてみたら不思議なことである。医学部とか生物学者ならいざしらず、画家である私のラボにまっすぐ来て、この問いかけは不自然きわまりない。しかもその目は「こいつなら持っている」と確信に満ちている。何故だ。

・・・持っていたから貸してあげたけど(笑)。

写真は大正時代の国産の手術道具です。

気付かないうちにマッドサイエンティストみたいなイメージがついちゃったのかもしれません。世の中での私のイメージだってお世辞にも良いものではないらしいけれど、アバターみたいに実像とは乖離した別の自分が、バーチャル空間を闊歩しているのを眺めているような感覚です。

実像が気になる方は明後日、川口市立アトリアでトークイベントをやりますので、確かめてみたらいかがでしょう。
「夜話+絵画、倍音、残響。」
5月15日(土)18時00分~19時30分
出演:諏訪敦 + 小松音響研究所 小松進
※整理券を朝10時の開館時より配布します。

今回の整理券には、出演者への質問やメッセージを記入していただく欄を設けています。
トーク時にその質問やメッセージの中から選んでラジオDJのように答えていくスタイルになります。採用者にはまさにラジオ番組みたいに、ほんのささやかなプレゼントも用意出来るかもしれません。
また、私の展示室でも重要な要素として使用されているハンドメイド真空管アンプを媒介とした実演も行います。
音楽マニアには伝説的な人物、小松さん実演による豊かな音響体験は希有な機会だと思います。音楽ソースは小松音響研究所所蔵のレア音源です。

Map

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段ボールの中で。

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数年ぶりに段ボールの捨て猫を見ました。
3匹。とてもちいさな命だ。
まだ2週間程度だけど母猫の育児放棄(怪我でもしたか)らしいです。
H君たちが一生懸命世話をしてくれているが、この月齢の仔猫を育てるのは至難だ。大変な事だと思う。加えて引き取り手も探さなければならない。

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ガーゼで定期的に刺激してあげないと、排泄もできない。
本来は母親が舐めとってあげるのだけど。

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生きたい、という強烈な意思。
それは小さいものでも変わらず、力強くまぶしいものだ。

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父親容疑者その1。
子育てにオスが参加する習性は無い。だから、こんな状況でものんきに離乳食のお裾分けをねだりに来たりする。

この子猫たちをもし発見したとしても、うかつに近づいたりしないで静かに見守ってあげてください。せっかく眠っているのを起こしたりすると、育児のペースがくずれてしまうそうです。

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今朝の私

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あっという間にすりすりすり寄られてしまった。
ごめんね。何も持ってないよ。

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姿はみえず。

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依頼されていた対談をキャンセルしてしまった私は、明けて今日、ぼんやりとこんなものを眺めていました。
だらけきっとりますな。
明日から再び戦闘モードです。

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