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2010年10月

641特講の告知 ゲスト 時々自動

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毎度御馴染み広島市立大学641特講です。
僕が思う、希有で面白い大人たちを招聘して学生との接点を設ける事がモチベーションの講義 。
ずっとハードな内容が続いたので、今回はキュートなゲストを御呼びします。
知る人ぞ知る、時々自動さんです。
日本におけるパフォーマンス演劇の先駆的存在で、美術手帖の肉体表現特集で知った学生もいるかもしれません。

今回は朝比奈尚行さんを筆頭に7名の編成で来学いただけるそうです。
演劇も、バンドも、人形劇も、現代美術の要素もぶちこんだような、ヘンだけど魅力的なグループです。
11月2日(火)午後1時〜4時 芸術棟芸術資料館に集合してください。他専攻の学生も歓迎します。予約は不要。座席はありませんので、動きやすく床に座りやすい格好で御来場ください。
本来は展示施設の会場。充分な音響も照明設備も無いプアな状況なのですが、彼らはその環境に応じて演じてくださるそうです。これはある意味ぜいたくすぎる。
いつも641特講は展開が予想不能でどきどきなのですが、僕自身も楽しみにしています。

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京都掛札の風呂敷

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世の中には絵画運搬用にキャンバスバックとか様々なものが出回っていますが、以前に「実は、絵画の運搬には風呂敷が一番使いやすい」と教えてくれたのは若手ギャラリストのS君でした。
騙されたと思って試してみたら、これがほんとうにそう。絵画と持ち手の間に遊びがありすぎるバック形式の物より断然安定するのです。
以来、20号程度のものまでは風呂敷です。その証拠写真。新幹線の中です。こうやって見ると丈夫な knockout boots も傷だらけ。いい加減限界かな。

先日の京都滞在で例によってお土産らしいお土産は買わなかったのだけど、ひとつだけ、京都掛札の風呂敷を買いました。ここの風呂敷は御馴染みの泥棒唐草ではなく、現代の普段着にもちゃんと使えるデザインが豊富で選ぶのが楽しかったです。余計な情報ですがイケメン兄弟が商っておりました。

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「櫻湯 山茱萸」にて

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先日、赤湯温泉「櫻湯 山茱萸」に、ただただ骨休めに行って来ました。
いろいろあってモチベーションをあげるのにひっかかりを感じていたので、強制的に休日を設定して、何も仕事絡みのものは持たず、頭の中に積もっていた澱を洗い流す為だけに。
ここの良さはとにかく静かな事、食事が美味しいこと。一定レベル以上の旅館としてはあたりまえですね。で、過剰じゃないところがいいです。部屋風呂でずっとぼんやりしてました。深夜まで旅館にあった本を読みふけったり。
でも結局、絵画のことはやっぱり考えてしまいました。おまけにチェックアウト寸前には、Nさんより携帯に直電話というおまけ付き(笑)。自分を完全にオフにするのも能力がいるんですね。
今回の食事で一番綺麗だと思ったのは、茄子の漬け物の紫色(新鮮な状態より鮮やか)と、その花の色でした。目で美味しかったです。もちろん他に凝った料理も出たんですけど。御無沙汰の CX-1 の接写。旅行にはCXもまだまだ捨てたものではありません。

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レイヤー感。

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ちょっと前に、ある展覧会で向かい合わせの展示になり、僕の作品の防護ガラスに映り込んだ宮島達男さんのデジタルカウンター作品。
あり得ないような取り合わせだけど、偶然うまいぐあいに僕の作品がボケて写ってまるで何かのデザインのように見えます。

昨日は某施設のマスコミ向けのプレスツアーでアーティスト代表の一人として対応を求められ、複雑な思いを抱えながらも出席して来ました。
最低限の貢献としてひとりひとりへ丁寧に話すことだけは心がけて来ましたので、少し疲労しました。
そこでいろいろな検討事項や依頼がありました。自分本来のやるべき動きとの調整が難しい。

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朽ちていく傑作。

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都内の某所に、坂部氏と呑みにいったときのこと。
これで数度目のこのお店には、無造作に客の背後の壁、というかこの絵を壁のようにして、故タイガー立石さんの大作が立てかけられていて、いつもながらおどろく。しかも、内容がすごく良い。
通常、酔客を入れる場所だから、当然の事ながら人の腰の擦れる辺りは著しく絵の具が剥落し、殴ったのか、切り裂かれた痕も数カ所。退色も見られる。
こういうのを目撃すると、職業病ですぐに美術館に入れて修復しなきゃ。という頭になってしまうのだけど、先日の僕は、この絵はこのままが良いんじゃないかと思ってしまったのです。
酔客がはね飛ばした唾液やお酒、食べ物のかす、場合によっては狼藉で破壊されても、それはそれで、この絵画のあるべき姿なのでしょう。墓場みたいな美術館ではなく、生命力に溢れた御座敷で朽ちていく絵画の有様はなんて清々しいんだろう。
タイガー立石さんの隠れた名作に囲まれながら呑む時間は至福としか言いようがありません。美術館でこんな行為は不可能です。
だから、このブログを読んでいる美術関係者のあなた。間違っても探し出して、美術館に保護しようとか、強引に買い取ってもうけちゃおうとか考えないで、放っておいてほしいものです。

とは言うものの、やっぱり悩ましいですよね。

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いただいた本など。08

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ここんところ、いただいた本をちょっとだけ。
右から。平塚市美術館の土方明司さんより、「洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵」を拝受。長谷川潾二郎画文集『静かな奇譚』でも使われていた、猫の絵が表紙。絶大な人気らしいですね。この絵は。洲之内徹さんという希有な画商さんの記録。僕とも以前交流のあったベテラン鉛筆画家、木下晋さんの若き日の作品も観ることが出来ます。
次は飛鳥部勝則さんより「黒と愛」。唯一無二な作家である事は間違いない著者の、満を持しての新作。怪作を連発しているだけに付いていけるかどうか。これから拝読します。彼の本のなかではこの装幀デザインが一番好きです。
次。深沢仁さんより「狼少女は羊を逃がす」。いまどき珍しい詩集の新出版物。十代のころの詩がかなり含まれています。なんだか、女子の日記を隠れ読んでいるようで「いいのかなあ」という感覚もありました。表紙の透き通った写真は著者の手によるもので、意外な才能もあるのかもしれません。これから発表されていくだろう小説に期待です。

最後。やけに古ぼけた本を譲っていただきましたが、それもそのはず。昭和17年、高見澤木版社より初版発行の、小村雪岱「日本橋檜物町」
再販ものも現在出回っているようですが、初版はオリジナルの多色刷り版画が口絵に入っていてすごく嬉しい。
小村雪岱さんは、挿絵でみせる構図の洒脱さは抜群なのだけど、文章はだめだめでした(笑)。

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京都で美味しかったもの

先日、僕は京都にいました。ちょっとリサーチをこなした後、内海聖史君が出品している京都芸術センターにて開催中のグループ展「panorama」や、三瀬夏之介君の個展をイムラアートで観たり。

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夜は当然のように小雨振る中でも呑みにいきました。水たまりにはネオンの反射が綺麗でした。
先斗町には渋いちいさなお店がけっこうありましたが、そこは京都。いきなり入るのははばかられましたが、地元の某日本画家さんに紹介していただいたのです(ありがとうございました)。
そこでは京野菜を中心に、あまり食べつけないモノが多く出て来ました。
最初に入った某おばんざい屋さんでは、なんでも美味しかったのですが一番気に入ったのがシンプルで見た目も美しい酢蓮根。すっきりします。
ここでまず看板まで呑みつつ世間話。

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次に看板の可愛いデザインに惹かれて入ったBAR「tonbo」では、アイリッシュウィスキーばっかり呑みましたが、そこで生八つ橋が出て来ました。これが凄く洋酒に合うので、びっくり。
ここでも看板まで。

そういえばホテルへ向かうタクシーの車中で誰かの携帯電話拾いました。
その数時間前には自分自身の携帯を紛失して青くなったばかり(ちゃんと出て来ました)。
そうそう携帯をなくす事も拾う事も無いと思いますが、それがいっぺんにワンプレートでやってきたおかしな一日でした(チャットモンチー風)。

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ショウリョウバッタ

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玄関に、ショウリョウバッタの成虫がたたずんでいました。
おそろしく精密な擬態で、イネ科の植物の中に混在するともう、わかりません。10cmあまりもある日本最大のバッタ。北海道にはほとんど分布がなくて、僕が小さな頃は図鑑でしかみられない憧れの昆虫でした。それがいまや玄関で拾える。何度捕まえてもいまだにテンションが上がってしまう(苦笑)。
GR DIGITAL III の画像。昆虫をマクロで撮ると、虫といえども立派に表情を持った顔面に見えて来ます。暗い時間帯だったので、少しノイズが乗りました。

この雨で、晩夏に見られる昆虫は、ほとんど死に絶えてしまうでしょう。この虫も傷一つない綺麗な体躯でしたが、動きがかなり鈍かったです。

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時々自動を観た。

昨日、STAR PINE'S CAFÉで、時々自動コンサートvol.9 時々の友シリーズ 2を観ました。

【出演】時々自動/朝比奈尚行(b.sax) 今井次郎(jirox) 宇佐美とよみ 黒木麻未(fl) 鈴木光介(tp) 砂川佳代子(cl) 高橋牧(acc) 日高和子(a.sax) 渡辺直美(tp)
ゲスト/柴田暦(vo) 関根真理(per/渋さ知らズ) 中尾果(b) 向島ゆり子(vi)

今となっては珍しい、パフォーマンスグループ。
演劇からも、バンドからも、人形劇からも、インスタレーションからも、ちょっとだけ床ずれしたような、ヘンだけど希有で魅力的なグループです。特に銀髪をなびかせた朝比奈さんはクールすぎです。高橋さんもアコーディオンの立ち姿、日本一です。
UAがゲストの予定だったそうだけど、例の件で、出演中止になったのは残念。でもそれはそれ、突然15分の休憩が入ったり、やけにゆったりした気分にさせられるモノでした。良い曲揃いなのは嬉しい。初見でもそれなりに楽しめます。

というわけで、恒例の641特講のゲストに急遽決定。
11月2日の予定です。
PAも、照明設備も無いプアな状況で、どんなワークショップになるのか、企画者である私自身も楽しみです。基本、1年生対象だけど、気になるなら自由に観に来て参加してもいいよ。僕から細密技法なんぞを教わるより面白い体験が出来るはずです。ていうか、細密技法を教える方がレアケースかも(笑)。
詳細情報はこれから出るであろう、エレベータ横の告知に注意。
いつも何かが起こる、641特講。中止にならなきゃ良いな。

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