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2012年11月

急な御知らせ

日本とスペインの交流が始まって2013年は400周年にあたるそうで、次々とスペイン政府公認の記念行事が予定されていますが、その関連プレイベントとして、1st Spain Fair in Hiroshima が広島で開催されます。商業的な色彩が強いフェアですが、その中にあるちいさなスペースにて、短い講演というか、雑談会(笑)をおこないます。急ですので、少人数の親密な集まりになると思います。

演題は「マドリードの現代美術について」

主に、60年代以降に隆盛したマドリードリアリズムの中心人物、アントニオ・ロペス・ガルシアについて、来年にいよいよ迫る日本巡回展を前に、不肖私が解説いたします。実際にアトリエを訪問した際の所感など。

 

◦ 日時:11月23(金・祝)
◦ 時間:午後3時開演 〜

◦ 場所:ウエストプラザ5F『ヒューモホール』

  〒730-0013広島市中区紙屋町2-2-2

  広島電鉄(路面電車)本通駅下車 徒歩約2分
  TEL/082-504-5080
  FAX/082-249-0081
◦ 受講料 500円 / 学生証提示により、広島市立大学生は無料。

◦ 主催 1st Spain Fair in Hiroshima実行委員会
◦ 後援 スペイン政府、広島県、中国新聞社、広島スペイン協会、㈱中国放送、㈱テレビ新広島、㈱広島テレビ放送

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桜花の連作

201211041

たまには自分の絵の話を。 2008年に古井由吉さんのエッセイに提供する為に桜のドローイングを始めました。現在までにサイズを140×180mmに揃えた仕様で3点発表したけれど、同じ時期に着手しても完成時期はそれぞれ違います。従って描かれている桜のディテールや、私の指の表情などがそれぞれに変わってしまうのです。

まずは2008年に新聞掲載した最初の作品。油彩併用で硬い印象ですね。これはなんとなく手元に残すことにしました。

201211042

次に今年の3月に描き直したもの。これは海外にあって国内では未発表。

全ての作品に言えることですが、描写の精度を追いつつも、ひと目で「これは絵だね」と反応いただける、すれすれの線でとどめることを実は考えています。例えば顔の描写などでも、「手跡」や「認識の歪み」を微妙に残し、尊重するようにしています。再現的完璧さを求める絵画には退屈さを感じるようになりました。

201211043

これはデビューの頃お世話になった、銀座スルガ台画廊さんの「開廊50周年記念小品展」に御祝いとして出品していた作品。ほぼ全部鉛筆で秋に入ってから描き込んで完成させました。やわらかい印象を残し、桜そのもののサイズ感はもっとも自然に出たバージョンだと思います。

この作品との不思議な偶然を、エピソードとして御持ちの方に収まることとなり「運命的にゆくべきところに送りだせた」と、ちょっと報われた気持ちになったのでした。

20121105

もう1枚別バージョンの存在を御指摘いただいたので追加します。描いた本人がうっかりしてました w。

これは2008年に古井由吉さんのエッセイに挿画提供した後、売らずに持っていたのですが、東日本大震災で被災した美術館支援のための「東日本大震災復興チャリティ」に昨年、無償提供した作品です。これはおそらくビットしてくださった国内のコレクターさんが御持ちのはずです。

また桜を描くかはわかりません。春に考えようと思います。

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