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2013年9月

金属フェチの心 58 抜歯用プライヤー

20130917
諏訪敦研究室のプロジェクトが一段落しました。福武教育文化振興財団の助成と御厚意で、文化財クラスの美術品を借り出して研究した2週間余の濃い格闘の日々も、すぐに通り過ぎてゆきました。
軽い打ち上げをグァテマラ人の焼くお好み焼き屋で催し、その流れでチームメンバーの狭い下宿に転がりこみ、くだらない話を夜更けまでごちゃごちゃ話しながら、そしてときには上の空で「これも小さな死かもしれないなあ」とかぼんやり考えていたら、メンバーのひとりが「誕生日もうすぐでしたよね」と、これをくれました。
時代も生産国もわからないけど、抜歯用のプライヤーであることだけは、はっきりしているのだそうだ。たとえそれがどういうものでも嬉しかったけれど、とてもいいサイズ感で物としてもなかなか。曰く別に気張った物ではなく、私が〝金属フェチ〟というのを日頃ふと思い出す事があるそうで、たまたま買っていてくれたとのこと。たまにはこんなこともあります。

新幹線の車窓にて。

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金属フェチの心 57 閉じ込められていたもの

20130903

アンティークのポットをずっと使っていますが、休憩で皆にお茶を煎れていたら、急にこんなものが注ぎ口から〝からり〜ん〟とこぼれてきたのでびっくりしました。

英国製の精密ドライバーでした。最初は特大の茶柱かと(笑)。茶渋で真っ黒にコーティングされていて、なんだか分からずに掃除したら、現在は見かけない真鍮製のハンドルが現れました。

あのポットは1940年代に英国で製造されましたが、やがて古物として売られ、日本のディラーに買われて海を渡ってきたものです。そうすると最長で70年あまりもの間、ポットの中に閉じ込められていた可能性もあるのです。さぞ心細かったことでしょう。そういえばずっとカラカラ謎の音がしていたのでした(笑)。

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