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2014年5月

大野一雄先生の命日『ひとりごとのように』特別上映。

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今年も大野一雄さんの命日に、日本のドキュメンタリーの牙城、ポレポレ東中野にて追悼上映を開催です!1000円の特別入場料金。
日時6/1(日)19:30
上映『ひとりごとのように』
大津幸四郎監督の舞台挨拶あり。僕も作品パネル展示で協力します。
写真は香港で初公開となった、大野一雄先生100歳の肖像画を見入る女性。こんなに大きい作品なのです。

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金属フェチの心 63 伊藤めぐみ監督、おめでとうございます。

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シリア内戦の取材中に銃撃され死亡した山本美香さん(享年45)の精神を引き継ぐべく創設された「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」の第1回授賞式が26日に開かれました。
僕に記念盾(トロフィー)のデザイン依頼をいただきましたが、僕は画家ですので監修として全体のイメージを考え、相談役+デザインに猿山修さんにはいっていただき、オブジェ制作に若手立体作家の渡辺遼君に御願いすることにしました。
オブジェは山をかたどったもののようですが、“祈り”がカタチを与えられたかのように見えます。
来年以降の記念盾はこれ同じものを継続するか、あるいは毎年違う若手造形作家の発表の場としての意味合いも持たせるべきか、現在思案中です。

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受賞者は、弱冠29歳の伊藤めぐみさん。対象になった受賞作品は、自己責任というフレーズでバッシングが吹き荒れた、「日本人人質事件」当事者の現在を捉えたドキュメンタリー映画『ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして』
イラク戦争開戦直前、高校3年生だった少女が、日本政府がイラク戦争を支持するのを目にして、初めて「自分の戦争」という意識を持った経験を、年月を経て、ひとつの実直な作品に結実させました。 素晴らしい取材力を発揮した若い受賞者に恵まれ、この賞を、財団関係者とともに育ててゆく思いを新たにしました。
映画「ファルージャ」公式サイト:http://fallujah-movie.com/

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金属フェチの心 62 香港

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御無沙汰の金属フェチの心。
先週はずうっと、香港で個展にかかりっきりでした。
これは空港内のバスのつり革。昔のSFに出てくる駄目なロボットみたいでちょっと好きでした。

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海外初個展は関係者の評判も良く、6月末頃までの延長が決定しました。正式な会期は後日発表します。

Sleepers / Solo Exhibition of Atsushi Suwa
安睡者 諏訪敦 展
Kwai Fung Hin Art Gallery  G/F, 20 ICE HOUSE STREET, CENTRAL,香港


展招待客限定のレセプションで配布された図録 Sleepers は、拙著「どうせなにもみえない」に匹敵する内容で出版されましたが、色再現の品質がギャラリーの基準に達していないので急遽刷り直しになり、いまとなってはレアな初版は今夜の来賓だけにお持ちいただいて、残部は廃棄することにしました。6月10日に改訂版の販売が香港で開始されます。ISBNコード付きですので、日本でも取り寄せも可能かもしれません。情報は追って。

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佐藤和孝さんの依頼で描くことになった、山本美香さんの肖像画のインスタレーション。彼女のジャーナリストとしての功績も中国語、英語で解説。

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あべのハルカス美術館 特別展「東大寺」で、畏ろしいものをみた。

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なんだか景気の良さそうな、あべのハルカス。そこに誕生した地上16階にある あべのハルカス美術館で開催中の、開館記念特別展「東大寺」を、縁あって閉館後に拝見してきましたので、簡単に御紹介します。

※ このブログの館内画像は、主催者の許可を得て撮影したものです。

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会場に進むと、誰もがどこかで観たことがあるであろう、国宝『誕生釈迦仏立像』が、破格のすっぽぬけ感を発揮して「よおっ!!」と迎え入れてくれます。
繰り返しますが、彼は国宝です。スケールの大きな空虚さといいましょうか。この親しみ易さ、気安さはなんだ。
ちなみに後ろ姿はこうなっております。これは観たことないでしょう。

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近寄り難いイメージの仏像ですが、東大寺には人々に親しまれている多くの仏像があります。よく観察すると、意匠はそれぞれ意外な程ユニークだったり、かわいらしいデザインに身を包んでいます。例えばこんなものだったり。

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こんなものも。ファンキーな髪型ですね。いずれも平安の十二神将立像。重要文化財。日本の作例では、十二支を象徴する動物を頭上にいただくようになったそうです。


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ファンキーな髪型といえば、『アフロ仏』として一部で熱狂的なファンがいるという「五劫思惟阿弥陀如来坐像」の東大寺蔵と五劫院蔵の二体が奇跡の?そろい踏みです。この仏像マニア垂涎の風景を拝めるのは、4月15日(火)~5月18日(日)。当然のことながらこれはアフロではなく、かつて修行者であったとき気の遠くなるような年月を座禅を組み瞑想し、ある境地に至った果てに螺髪が長く伸びてしまった状態の阿弥陀様を表しているそうです。ともに重要文化財。

実は友人を訪ねるのが目的だった為に、この展覧会の予備知識がゼロだったもので、展示物のユニークさにばかり喜んでいると、不意打ちで凄いものを見せられました。

これです。


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「俊乗房重源上人坐像」(国宝)。これはアウラという概念や感覚が確かに存在するのだと、思い知らされる強烈なものです。こんな傑作を至近距離で観られるなんて思わなかった。久々に動けなくなるという体験をしました。まったく凄まじい。


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我が国の肖像彫刻の代表作にして、鎌倉リアリズムの極を示す姿という賛辞でも言葉が足りない気がしました。これは正に写真とかではわかりません。会場には他にも主に江戸時代の肖像彫刻の佳品がいくつかあったのですが、あきらかに「重源上人坐像」は遠くから観ても違うのです。違うとしかいいようがない。是非目の前にして、彫刻が持ちうる“圧力”を実感してもらいたい。
言葉が足りず馬鹿な表現をしますが、掛け値無しに不思議な体験をさせてくれるものでした。

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重要文化財の「弥勒仏坐像」(平安時代)。たった像高39.0cmの木彫がどうしてこんなにも大きく見えてしまうのか。実に幻惑されました。
このように他にも実際に目にしなければその不思議さがわからないものが目白押し。おすすめの展覧会です。

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海外誌「藝外ARTITUDE」表紙掲載

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台湾の美術誌「藝外ARTITUDE」No.56 2014年5月号に表紙~特集が組まれています。
記事内容は5月21日に初日を迎える香港の個展プレヴューと、吳嘉瑄氏による作家概論。

《封面故事》 揭露生命深處 諏訪敦的人物畫
         文/吳嘉瑄
         圖/攝影∣季豐軒

《藝外ARTITUDE》 是關注亞洲當代藝術的雜誌,提供華人地區當代藝術展覽、活動、市場等相關訊息,並深入討論當代藝術現象。
● 出版社 : 雅墨文化事業有限公司
● 月刊版
● 発売日: 2014/5/1

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