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2015年12月

零下の村にて。

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超御無沙汰の更新です(笑)。
ちょいちょいリークしているのですが、現在、ふたつのドキュメンタリーに、被写体として取り組んでおります。こちらは、2011年以来、なかなか着地点を見出せずにいた作品の経過報告です。
平均気温零下20度にもなる、黒竜江省に飛んでおりました。
寒冷地仕様の装備を用意して行ったのですが、これは、鈴木理策さん推奨の、ソレルのウィンターブーツ。定番の CARIBOU です。

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舗装もされていない、寒村、馬太屯に向かいました。二重サッシでもない、日干しレンガの古びた農家に入って、古老にインタヴューしましたが、それがけっこう暖かい。薪や石炭等で火を入れる、調理場のオンドルが健在でした。じわりとした暖気が隣りの居室〜寝室の暖房も賄っている。

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村の男達が集まって、春節を迎えるまでの、数件の家の食料として、豚を一頭解体していた。参加した家々に、平等に分配する。肌に切り込むような零下の寒さ。しんとして清浄な世界。これは、ちょっと前までヨーロッパでも普通に見られた季節の風景。基本、現金収入がかなり少なく、自給自足のこの村では、男達はこの作業が出来て当たり前。本来的な生活の営みを見る。

都市化された国々では、こういった他の生命をいただいて、食料が賄われていることを、否が応でも実感するプロセスを、遠い、目の届かない所に追いやる。そして知らない誰かに委託して、何らかの感情がわき上がる事を回避しているのかもしれない。そんなことをしみじみ思った。

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